4.18
2016年 04月 19日
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わたしが浮遊の自由を終わらせたのは、
ひとりではもう立っていられない、という絶望に飲まれた時だった
甘ったるい世界でのたうちまわり、目を伏せ続けたわたしにそれでも残ったのは怒りと悲しみだった
9歳の時、猫が捨てられてばかりの土手の上で初めてザクロの実を見た
わたしの足元には段ボールのなか固くなった子猫とクッキー
いまでも、ザクロの実を見ると思い出すこと
ひとりでは立ってられないなんて
そんなことはなかった
だって立っている必要なんてなかったんだもの
ひとりでもいい、へたり込んでてもいい、
弱さを思い知ったなら
受け入れれば良かったのだ
ザクロを見て思い出す自分の弱さに笑う
いまからでもいい
ほんとうに大切なことだけ抱き締めて生きる
by kikurage0202
| 2016-04-19 01:53
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